●鸚鵡籠中記【おうむろうちゅうき】
世界大百科事典 第2版
おうむろうちゅうき【鸚鵡籠中記】
日記。朝日定右衛門重章著。37冊。1684年(貞享1)8月29日から1717年(享保2)12月末日までの34年間にわたる記録。尾張藩士であった著者をとりまく日常万般の事象が公私にわたって体験,伝聞をまじえて記されている。とくに芸能関係の記事に詳しく,名古屋はもとより京,大坂,江戸などの興行記録,見聞の体験が書き留められ,しかもその信憑性は高い。本書によって元禄期(1688‐1704)を中心とした芸能史のかなりの部分が書き変えられた。
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