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黄土高原【こうどこうげん】

世界大百科事典 第2版

こうどこうげん【黄土高原 Huáng tǔ gāo yuán】
中国の黄河中流部流域に横たわる高原。北限は万里長城,南は秦嶺山脈北麓の渭河平原,東は太行山脈,西は青海湖付近に至る広大な地域を占め,実際に黄土に覆われている面積は約30万km2,黄土層の厚さは大部分の地域で数十mないし百数十mに達する。黄土高原は内陸部の乾燥地域から強い季節風によって運ばれた微細な土砂起伏のある原地形上に厚く堆積してできたもので,前期更新世に堆積した午城黄土,中期更新世に属する離石黄土,後期更新世に属する馬蘭黄土の3層からなり,高原面は標高1000~1500mを示す。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

黄土高原
こうどこうげん / ホワントゥーカオユワン
大部分が黄土層に厚く被覆されている中国北部の高原。その範囲は秦嶺(しんれい/チンリン)山脈および渭河(いが/ウェイホー)平原以北、万里の長城以南、太行(たいこう/タイハン)山脈以西、烏鞘嶺(うしょうれい)および(とうが/タオホー)以東にあたり、甘粛(かんしゅく/カンスー)省の中部・東部、寧夏(ねいか/ニンシヤ)回族自治区南東部、陝西(せんせい/シャンシー)省の北半、山西(さんせい/シャンシー)省全域、河南(かなん/ホーナン)省西部の広大な地域が含まれ、面積は約40万平方キロメートルに達する。標高800~2000メートルで、2500メートルに達する山嶺もある。地域的には隴中(ろうちゅう)高原、陝北高原、山西高原、豫西(よせい)山地に区別され、それぞれ地形的特色を異にする。
 黄土の来源は北西方の乾燥地域とされ、強い季節風によって砂漠から吹き送られてきた微細な砂、粘土が堆積(たいせき)した風成層と考えられている。黄土被覆は平均50~80メートルの厚さを示しており、甘粛省東部から陝西省北部にかけては、150メートルに達する所もある。多孔質で雨にあうと崩れやすいこと、集中豪雨のおこりやすい半乾燥気候地域であることに加えて、長年にわたる乱伐で植被が破壊されているため、土壌侵食が激しく(げん)、梁(りょう)(ぼう)などと書く特異な黄土地形を生じ、流し出された泥土は黄河の含泥率のきわめて高い原因になっている。解放後は、土壌の流失による生産力破壊を防止するため、水土保持の工事が広大な地域にわたって実施されている。
 なお、黄土と同様な風成の更新世(洪積世)の陸上堆積物は、ヨーロッパや北米の大陸氷河周辺(周氷河)地域にも広く分布しており、レスloessとよばれる。[河野通博]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

黄土高原
おうどこうげん
ホワントー(黄土)高原」のページをご覧ください

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黄土高原
こうどこうげん
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