●黒潮【くろしお】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
黒潮
くろしお
Kuroshio
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デジタル大辞泉
くろ‐しお〔‐しほ〕【黒潮】
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こくちょう〔コクテウ〕【黒潮】
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黒潮
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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション
くろしお【黒潮】
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世界大百科事典 第2版
くろしお【黒潮 Kuroshio】
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こくちょう【黒潮】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
黒潮
くろしお
Kuroshio Current
日本列島の南岸を南西から北東に流れる暖流で、日本海流ともよばれる。アメリカ東岸を北上する北大西洋の湾流(ガルフストリーム)と並ぶ世界二大海流の一つである。
黒潮は、中緯度の偏西風と低緯度の貿易風からなる大規模な風系分布に起因して北太平洋を時計回りに巡る大環流の一部である。黒潮に相当する部分で流れの幅が狭まり、強い流れとなっている(西岸強化現象)のは、地球の転向力(コリオリの力)の緯度による変化(プラネタリー効果)のためである。
フィリピン東方に源を発し、台湾と石垣島の間から東シナ海に入り、大陸棚斜面に沿って北東に流れ、屋久(やく)島と奄美(あまみ)大島の間の吐噶喇(とから)海峡を経てふたたび太平洋に入っている。日本の南方では、九州および四国にかなり接近して流れ、紀伊半島沖から遠州灘(なだ)沖にかけては、沿岸沿いをほぼ直進する流路と、遠州灘沖に発生する冷水塊の縁辺部で大きく南に蛇行する流路の二つの流路が比較的安定して存在し、それぞれ黒潮非大蛇行、黒潮大蛇行とよばれている。また、非大蛇行流路には、八丈島の北を通る非大蛇行接岸流路と、南を通る非大蛇行離岸流路の二つがあり、大蛇行流路とあわせて、本州南方の黒潮流路はこれら三つに大別できる。流路変動は約20年周期がもっとも卓越している。犬吠埼(いぬぼうさき)を過ぎてからは、大きく南北に蛇行しながら日本の東方海上に流れ去る。本州沿岸を離れて東に向かう部分は、一般に黒潮続流とよばれることが多い。この続流部では蛇行の北上部が本流から切り離され、暖水塊となり、三陸沖に定着する現象が、年に1~2回観測されている。
黒潮の流速は、本州南方から東方でもっとも速く3ノットを超え、流れの幅も100キロメートルを超えることが多いが、2ノット以上の流速がみられるのは幅50キロメートル程度の部分である。また流れはかなり深層まで及んでおり、深さ600メートル付近で1ノット、1000メートル付近でも0.2ノット以上に達することも多い。またその流量は、東シナ海で毎秒2000万~3000万立方メートル、本州南方では毎秒4000万~8000万立方メートルである。黒潮は、つねに日本付近に温暖で塩分の高い海水をもたらしている。流軸付近の海面水温は、東シナ海では夏28℃(冬21℃)、遠州灘沖で夏27℃(冬17℃)内外、海面塩分は34.5~35psu(psuはpractical salinity unitの略、実用塩分単位)である。
黒潮は、南方から暖水系のマグロ、カツオを日本近海にもたらすほか、夏の高温多湿などの日本の気候にも多くの影響を及ぼしている。また、南方からの文明の渡来にも大きく貢献したと考えられている。
[長坂昂一・石川孝一]
『川合英夫著「黒潮と親潮の海況学」(『海洋科学基礎講座2』所収・1972・東海大学出版会)』▽『日高孝次著『海流の話』(1983・築地書館)』▽『堀越増興・永田豊・佐藤任弘著『日本の自然7 日本列島をめぐる海』(1987・岩波書店)』▽『星野通平・久保田正編著『日本の自然3 日本の海』(1987・平凡社)』▽『中村重久著『陸棚沿岸の高潮――理論と実態』(1994・近代文芸社)』▽『寺本俊彦編著『研究者たちの海』(1994・成山堂書店)』▽『小池一之・太田陽子編『変化する日本の海岸――最終間氷期から現在まで』(1996・古今書院)』▽『宇野木早苗・久保田雅久著『海洋の波と流れの科学』(1996・東海大学出版会)』▽『川合英夫著『黒潮遭遇と認知の歴史』(1997・京都大学学術出版会)』▽『小田静夫著『黒潮圏の考古学』(2000・第一書房)』▽『倉沢栄一著『日本の海大百科』(2001・TBSブリタニカ)』▽『関根義彦著『海洋物理学概論』4訂版(2003・成山堂書店)』
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精選版 日本国語大辞典
くろ‐しお ‥しほ【黒潮】
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こく‐ちょう ‥テウ【黒潮】
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