●黙示文学【もくしぶんがく】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
黙示文学
もくしぶんがく
apocalyptic literature
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デジタル大辞泉
もくし‐ぶんがく【黙示文学】
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世界大百科事典 第2版
もくしぶんがく【黙示文学 Apocalyptic literature】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
黙示文学
もくしぶんがく
apocalyptic literature
紀元前2世紀から後1世紀ごろ、ユダヤ教やキリスト教に普及した宗教文学をいう。「黙示」とは「幻」visionと訳されるが、原語のギリシア語動詞アポカルプトーは、覆いを除いてあらわにすることを意味している。その背景には、天上界の秩序、とりわけ将来のできごと、この世の終末が隠された秘密に属している、という考え方が基本にある。古代ユダヤ教ならびに初期キリスト教において、黙示文学とよばれる特殊な文学形式が人々の間に好んで取り上げられたのは、この世の終わりに関する秘密を明らかにし、神の支配の実現と悪霊の破滅を、さまざまな暗喩(あんゆ)を駆使し、写実的、絵画的に描き出す手法としてであった。ユダヤ教の場合、黙示文学は早くから預言と密接に結合し、たとえば「イザヤ書」24章から27章にみられる断片として伝えられているが、もっとも完結した作品としては「ダニエル書」をあげることができる。これは、前165年、シリアのアンティオコス4世Antiochus Ⅳ(前175~前163)の迫害に反抗して起こったマカベア革命の際に書かれた代表的なユダヤ教黙示文学である。初期キリスト教の黙示文学、たとえば「マルコ伝福音書(ふくいんしょ)」13章や「ヨハネ黙示録」が、ユダヤ教黙示文学の強力な影響のもとに成立したことは指摘するまでもないが、当然のことながらユダヤ教にはみられない、いくつかの特徴があげられる。とりわけ、この世の終末をめぐるできごとの描写のなかに、新たにキリスト再臨の大いなる預言とその成就(じょうじゅ)のしるしが圧倒的な比重をもって登場するが、それは初期キリスト教徒の抱いた「幻」がいかに大きく激しいものであったかを物語っている。
[山形孝夫]
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精選版 日本国語大辞典
もくし‐ぶんがく【黙示文学】
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