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鼻血【ハナヂ】

デジタル大辞泉

はな‐ぢ【鼻血】
鼻からの出血。鼻出血(びしゅっけつ)。
(「鼻血も出ない」「鼻血しか出ない」などの形で)出すものはすべて出した意で、有り金を使いはたしたたとえにいう。「競馬ですってもう鼻血も出ない」

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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食の医学館

はなぢ【鼻血】

《どんな病気か?》


 鼻血(はな)の多くは、左右の鼻のあなを仕切っている鼻中隔(びちゅうかく)が傷ついて起こる出血です。とくに、鼻かぜやアレルギー性鼻炎(びえん)で鼻の粘膜(ねんまく)が充血しているときには、強く鼻をかんだりすることによって鼻血がでやすいものです。
 また、鼻の外傷や鼻中隔の曲がりが原因で鼻血が起こることもあります。鼻のあなに指を入れる癖がある子どもの場合は、日常的に鼻血がでることがありますが、重大な病気がかくれている疑いはまずありません。

《関連する食品》


〈止血作用のあるタンニン、フラボノイド、ビタミンKを〉
○栄養成分としての働きから
 鼻血の予防によいのは、ビタミンK、フラボノイド化合物(ビタミンP)、タンニンビフィズス菌です。
 ビタミンKは、出血があったときに、血液を凝固(ぎょうこ)させる止血作用があります。
 納豆にもっとも多く、次いでアシタバ、コマツナ、ホウレンソウといった葉野菜や抹茶に多く含まれています。
 また、フラボノイドが不足すると出血しやすくなるため、ミカン、レモン、オレンジ、グレープフルーツといった柑橘類(かんきつるい)や、アンズ、サクランボなどのくだもの、そばなど、フラボノイドを含む食品をとるようにしましょう。
 強い収れん作用があり、止血にすぐれた効果を発揮する成分がタンニンです。タンニンはレンコンやクリ、緑茶やコーヒーに含まれています。
 ビフィズス菌には体内でビタミンKの合成を助ける作用があります。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

はなぢ【鼻血 nosebleed】
鼻粘膜からの出血で,医学用語では鼻出血という。耳鼻咽喉科の患者総数の2~3%を占めるが,実際の頻度はより高い。年齢の分布をみると,10歳と20歳とに大きなピークがあって,40歳以上では二,三の小さなピークを示す。男と女とでは年齢の分布が異なり,男では10歳に大きなピークがあるが,女では20歳に至るまでになだらかに増加する。各年代を通じて男は女の約2倍のを示すが,30~40歳の間に限って男と女のが3対2となる。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

鼻血
はなぢ

鼻からの出血で、鼻出血(びしゅっけつ)ともいい、種々の原因でおこる。局所の原因としては、鼻の外傷(鼻いじりや気圧の変化によるものもある)、異物(動植物、無生物、鼻石など)、炎症(細菌性やウイルス性の急性・慢性鼻炎や副鼻腔(びくう)炎など)、良性あるいは悪性の腫瘍(しゅよう)(鼻、副鼻腔、鼻咽頭(いんとう))、アデノイド、副鼻腔や上咽頭の手術後などがあげられる。全身性の原因としては、高血圧、動脈硬化、慢性腎炎(じんえん)、妊娠、興奮などによる動脈圧の上昇、静脈圧の上昇、心臓疾患、百日咳(ぜき)や肺炎を含む肺疾患、血液および血管疾患(白血病、血友病、紫斑(しはん)病、貧血など)、ビタミンCやKの欠乏、重症肝疾患、内分泌疾患、代償性月経などがある。しかし、原因がまったくわからない特発性出血も少なくない。

 出血部位は原因によって異なるが、鼻出血の90%は鼻中隔の前下部で、キーセルバッハKiesselbach部位あるいはリトルLittle部位とよばれる。ここは粘膜と皮膚の移行部に近く、正常でも血管が浮き出てみえることもあり、動静脈叢(そう)が発達しているので、わずかの外力でも障害を受けやすく、出血しやすい。ついで多いのは中鼻甲介や中鼻道である。出血の程度は種々であり、取るに足らない少量のものから致命的なものまである。普通は前鼻孔より流れ出るが、同時に後方へ回り、咽頭に流下したり、反対側の前鼻孔より出ることもある。咽頭へ流下した血液を飲み込むと、それが喀血(かっけつ)や吐血の原因になることもある。少量の鼻血は幼少児に多いが、大出血は老人に多い。

 治療でもっとも注意しなければならないことは、咽頭へ流下した多量の血液が気管内に流入して窒息することのないように気道を確保することである。食道から胃へ飲み込むと嘔吐(おうと)し、そのために血圧が上昇して出血を増加させる危険もある。咽頭へ流下した血液は静かに吐き出すようにさせる必要がある。小出血の場合は頭の位置を高くし、できれば座らせる。鼻孔に脱脂綿を入れ、通常の出血部位である鼻中隔の前下部(キーセルバッハ部位)の血管を圧迫するため、両鼻翼を外から指で挟むようにして圧迫する。鼻根部と後頭部を氷または水で冷罨法(あんぽう)する。大量の出血の場合でも、頭をできるだけ高くして寝かせ、口を軽くあけて咽頭に回った血液が流れ出るようにさせる。誤って嚥下(えんげ)すると危険なことは前述したとおりである。不安になったり、興奮すると血圧が変動して出血が増加するので、介抱する者は安心感を与えるように注意する。ときには鎮静剤の投与を行う。もし大量出血によるショックをおこした場合は、その治療を優先させる。止血剤や血管収縮剤を浸した脱脂綿やガーゼを鼻腔内にできるだけ挿入して圧迫止血する。ときには空気で膨らませるバッグを挿入することもある。このようにしても咽頭への血液流下が多いときには、咽頭から後鼻孔のパッキングを行う。

 全身的な治療としては、止血剤のほか、ガーゼなどを挿入した場合は抗生物質の投与、全身状態に応じた輸液や輸血を行う。こうした緊急治療を行ったのちに、原因疾患の治療をする。繰り返し出血する場合は、出血部位の電気焼灼(しょうしゃく)や、場合によっては支配動脈の結紮(けっさつ)などが必要となる。

[河村正三]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

はな‐ぢ【鼻血】
〘名〙 鼻の粘膜からの出血。外傷・異物・鼻炎などの局所的原因と、出血性素因などの全身的原因によって起こる。鼻出血。
※十巻本和名抄(934頃)二「 説文云〈女菊反 波奈知〉鼻出血也」
※平家(13C前)一一「忽に目くれ、鼻血たる」

出典:精選版 日本国語大辞典
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