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BP【ビーピー】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

BP
ビーピー
BP PLC
イギリスの大手石油会社。国際石油資本メジャーズ)の一つ。1954~2001年4月までの社名ブリティシュ・ペトロリアム。1908年,ペルシアでの石油発見とともに,その開発を目的とし,アングロ・ペルシアン石油として設立された。1914年にイギリス政府が株式の過半数を獲得したが,政府出資は第2次世界大戦後,段階的に削減され,1987年に完全民営化された。石油危機の際にイランイラククウェートに保有した権益を失ったのち,北海アラスカでの油田・ガス田開発を推進,両地域の開発において先駆的な役割を果たした。2003年にはプーチン政権下のロシアに進出し,合弁会社 TNK-BPを設立してサハリン開発にあたった。また,風力・太陽光発電やバイオ燃料などの再生可能エネルギーにも積極的に取り組む。2010年4月,メキシコ湾沖合いで掘削中の油田が暴噴を起こし,史上最大の原油流出事故に発展した。その補償のため,200億ドルの補償基金設置をはじめ多額の支払いを迫られ,資産売却を進めた。

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デジタル大辞泉

ビー‐ピー【BP】[bills payable]
bills payable支払手形。B/Pとも書く。⇔ビー‐アール(BR)

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編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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ビー‐ピー【BP】[British Petroleum]
British Petroleum》英国の石油会社。メジャーと呼ばれる国際石油資本の一。2001年British PetroleumからBPに社名を変更。1909年設立。本社ロンドン

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世界大百科事典 第2版

BP

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

びーぴー【BP】

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日本大百科全書(ニッポニカ)

BP
びーぴー
BP PLC

イギリスの石油化学会社。1998年、イギリス石油メジャー(国際石油資本)のブリティッシュ・ペトロリアムBritish Petroleum Co., PLC(略称BP、当時世界第4位)が、アメリカの中堅石油化学会社(セミメジャー)のアモコAmoco Corp.を吸収合併し、BPアモコBP Amoco PLCとして誕生した世界有数の石油化学企業である。合併時の両社株式の時価総額合計は1100億ドルという規模であり、これは金融機関の合併を除くものとしては過去最大級であった。2001年BPと改称。本社はロンドン。

[上川孝夫・萩原伸次郎・編集部]

ブリティッシュ・ペトロリアム

ブリティッシュ・ペトロリアムの歴史は、金鉱で富を築いたイギリス人の実業家ダーシーWilliam Knox D'Arcy(1849―1917)が、1901年にペルシア(現、イラン)国王より同国内での石油採掘を許可されたことに始まる。1908年、ダーシーに石油探査を依頼された技術者G・レイノルズによってペルシア南西部マスジェデ・ソレイマーンで石油が発見される。これは中東初の商業ベースに基づく油田の発見であり、中東における石油生産の第一歩となった。1909年、バーマー石油Burmah Oil Co.の97%出資による共同事業で、BPの前身アングロ・ペルシアン石油Anglo-Persian Oil Co.が創立された。第一次世界大戦の勃発(ぼっぱつ)でイギリス政府が株式の50%を取得し、海軍への燃料供給契約を結んだ。同社はおもに中東からの原油供給を行い、第一次・第二次両世界大戦間期、中東はイギリスに戦略物資としての原油を供給する基地となった。1920年オーストラリア、1921年イギリスに精製工場を建設し、垂直統合を推し進めた。1935年、ペルシアがイランに国名変更されたのに伴い、社名をアングロ・イラニアン石油Anglo-Iranian Oil Co.に変更。1951年、イラン最大のアバダーン精製工場を傘下に収めたが、同年イラン政府が石油産業国有化を宣言したため、同社の施設はイラン国営石油会社National Iranian Oil Co.(略称NIOC)に接収された。しかし、アメリカの石油メジャーが結束して世界の石油市場からイランを孤立させ、1954年アメリカ政府の調停によって、同国の石油メジャーを含む国際石油財団(イラン・コンソーシアム)が新たに結成された。その結果、アングロ・イラニアン石油の利権の持分は40%に低下し、同社の独占的ともいえる営業活動権は失われた。1954年、アングロ・イラニアン石油はブリティッシュ・ペトロリアムに社名変更した。

 その後、中東から他地域への転進を図り、1969年にアラスカで石油を発見したほか、ナイジェリアなどアフリカ地域に大規模油田を確保した。また、ヨーロッパ各地で精製・販売網の整備を進めた。1960年代後半、スタンダード石油の流れをくむアメリカ有数の総合石油会社アトランティック・リッチフィールドAtlantic Richfield Co.(略称ARCO(アルコ))のアメリカにおける精製工場を買収。1971年に北海油田の開発に乗り出し、1970年代には全生産量の半分近くをここから産出するまでになった。1981年には、1970年代末以後の原油の過剰生産状況に対応するため、アメリカ最大の産銅会社ケネコット社を買収して、鉱業に進出した。そのほかに建設、食品、コンピュータ・サービスなど他分野にも進出して多角化を推し進めたが、1989年にはそれらを売却して石油化学の中核事業に的を絞った。化学製品部門は、ポリエチレン、アクリロニトリルなどの生産が中心である。

[上川孝夫・萩原伸次郎・編集部]

アモコ

一方アモコは、1889年にインディアナ州ワイティングに創設されたインディアナ・スタンダード石油Standard Oil Co. of Indianaが前身である。同社はジョン・D・ロックフェラーが設立した旧スタンダード石油トラストの一会社であった。当初は合衆国中西部唯一の石油精製・販売業者であったが、1911年にスタンダード石油から分離独立後、原油の生産・輸送のほか、カナダを中心とした海外の探鉱・開発、石油化学製品の生産など事業を拡大した。1950年代後半からはアメリカ国内の事業担当子会社アメリカン・オイルAmerican Oil Co.(AMOCO(アモコ))の商号で事業を展開し、1985年に略称のアモコを正式社名とした。原油・天然ガスの探査・生産、石油製品の精製・販売・輸送、石油化学製品の生産などにおいて、同社は第一次世界大戦から1950年代にかけて飛躍的に発展した。また、アモコが国内に保有する天然ガスの埋蔵量は、民営の石油会社としては業界最大といわれ、アメリカ国内最大の天然ガス生産会社であった。1997年にはメキシコ湾・ルイジアナ沖の深海プロジェクトに着手した。

[上川孝夫・萩原伸次郎・編集部]

合併とその後の事業展開

1998年8月BPとアモコは合併を発表し、翌1999年1月に新会社BPアモコが発足した。両社の合併は、原油価格の長期的な低迷、地球温暖化問題などを背景に、構造転換を迫られていた石油業界での生き残りをかけ、合併による相互補完を目ざしたものであった。資源開発の面では、BPが石油に強く、アモコが天然ガスに強みをもつ。販売の面では、BPのヨーロッパ地域とアモコの北アメリカ地域の販売網をあわせもつこととなった。また、アメリカのエクソンとモービルの合併(エクソンモービル)など業界の再編を促す契機ともなった。1999年にはアトランティック・リッチフィールドの買収を発表、2000年4月に買収を完了し、2001年5月社名をBPに改称した。

 上流部門(石油・天然ガスの探査、開発、生産)の活動領域は、ヨーロッパ、南北アメリカ、オーストラリア、アフリカなどを中心に29か国に及び、その利益の50%以上はヨーロッパと北アメリカが占める。また、アジア、カスピ海沿岸の開発にも着手した。北海、シェトランド諸島西部では最大の石油・天然ガス生産業者である。下流部門(精製、輸送、販売)は、17の精製工場を所有し、1日当り約220万バレルの精製能力をもつ。世界各地に2万2000以上のサービスステーションをもつトップクラスのガソリン販売業者である。化学品部門は、酢酸(さくさん)、アクリロニトリル、精製イソフタル酸、ポリプロピレンなどの石油化学製品を製造する。ポリエステルなど合成樹脂の原料となる精製テレフタル酸の製造では世界最大クラスである。2008年の石油と天然ガスをあわせた日産量平均は石油換算392万6000バレル。石油・天然ガスの確認埋蔵量は181億4700万バレル(うち石油57%・天然ガス43%)。同年の売上高は3611億4300万ドル、純利益は216億6600万ドルに上る。

[上川孝夫・萩原伸次郎・編集部]

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