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IPアドレス枯渇問題【あいぴーあどれすこかつもんだい】

知恵蔵

IPアドレス枯渇問題
インターネットに接続されたコンピューターを識別する番号(IPアドレス)が不足し、新たなコンピューターに割り振りができなくなるという問題。IPアドレスが枯渇すれば、新規サービスの展開はできず、インターネットの拡大が望めない。
インターネット上の通信は、「TCP/IP」と呼ばれる「通信手順(プロトコル)」に基づいている。この手順は、コンピューターなどの通信機器に「IPアドレス」という重複しない番号を割り当てて、互いのIPアドレスを元に通信を行うというもの。
IPアドレスは、「ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)」と呼ばれる組織が管理しており、不足が問題視されるIPアドレスは、「IPv4(Internet Protocol version 4)」と呼ばれる規格である。IPv4は32ビットで構成され、「210.173.168.46」というように「.(ドット)」によって4つのブロックに分けて表記される。なお、各ブロックで使用できる数字の範囲は0から255で、数字の組み合わせとしては4ブロック合わせて約43億通りとなるため、これがIPv4で割り振りできる最大個数となる。
2011年2月3日、ICANNにおいて新規に割り振りできる IPv4アドレス が無くなった。同年4月15日には、アジア太平洋地域の管理組織「APNIC」においてIPv4アドレスの在庫が枯渇したため、APNICと在庫を共有している日本の管理組織「JPNIC」は、IPv4アドレスの割り振りを終了した。
なお、「IPv6」と呼ばれるIPv4アドレスに代わる新しい規格がすでに存在しており、国内でも、一部のインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)によってサービスが開始されている。IPv6は128ビットで構成されるため、2の128乗、約340澗(かん:1澗は1兆×1兆×1兆)といった天文学的数字のIPアドレスが割り振りできる。
しかし、IPv4とv6の互換性はない。また、切り替えには機器の入れ替えやソフトウエアの導入等、コストがかかるため、しばらくは両者が混在し、徐々にIPv6へ移行していくことになりそうだ。
(横田一輝 ICTディレクター / 2011年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

IPアドレス枯渇問題
インターネットに接続しているコンピューターなどの機器を識別するために割り当てられる番号「IPv4(Internet Protocol version 4)アドレス」が枯渇する問題。
IPv4アドレスは、「192.168.0.1」のように、0から255までの数字を「.(ピリオド)」で区切って、4ブロックで表現する。これらの数字は、2進数では32桁(ビット)、2の32乗となるため、IPv4アドレスを用いれば、約43億個の番号を振り当てることができる。しかし、インターネット上のコンピューターには、IPv4アドレスを重複することなく割り振る必要があり、1990年代後半からのインターネットの爆発的な普及とともに、IPv4アドレスの枯渇が問題視されていた。そして、このような背景からIPv4アドレスの代わりとなるIPv6アドレスが登場し、1999年7月より、当時世界中のインターネット資源を管理していた「IANA (Internet Assigned Numbers Authority)」と呼ばれる組織が、IPv6アドレスの正式な割り振りを開始した。IPv6アドレスは、2進数で128桁(ビット)、2の128乗(2の32乗×2の32乗×2の32乗×2の32乗)という、天文学的な数のアドレスを割り振ることができるため、枯渇問題を解決できるようになる。
現在、世界中のインターネット資源は、IANAから委託されたRIR(Regional Internet Registry)と呼ばれる組織が5つの地域に分かれ、IPv4とIPv6のアドレスの配分や登録を管理している。そして、2011年4月15日には、日本を含むアジア太平洋地域のRIR「APNIC」において、IPv4アドレスの在庫が在庫枯渇定義の基準を下回ったため、事実上の枯渇に至った。さらに12年9月14日には、欧州地域のRIR「RIPE NCC」が、14年6月10日には、中南米地域のRIR「LACNIC」、15年9月24日には、北米地域「ARIN」が事実上の枯渇となった。そして、残るアフリカ地域のRIR「AFRINIC」も、20年3月中での枯渇が予想されている。
(横田一輝 ICTディレクター/2019年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

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