●LNG転換【エルエヌジーてんかん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
LNG転換
エルエヌジーてんかん
都市ガスの石油系原料を LNGに変えること。従来都市ガスは,石炭の乾留,原油の熱分解,ナフサの接触分解などにより製造されていた。これらの原料からのガス製造は,コークスやタールなどの副産物を含めても効率 90%程度であった。他方,LNGを原料とする場合は,原料の 100%をガスとして回収できるため,ガス製造の効率を高めることができる。また,都市ガスは導管と呼ばれるガス管により供給されるため,供給力を増強するためには,導管の増設が必要となるが,LNGは従来の製造法によるガスに比べm3当たりの発熱量が高いため,導管の増設なしで供給力を増大することができる。したがってガス事業では,1969年から東京,大阪,東邦の大手3社を中心に LNG転換を進めている。
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