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NAD【エヌエーディー】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

NAD
エヌエーディー
nicotinamide adenine dinucleotide
ニコチン酸アミド・アデニン・ジヌクレオチド略称補酵素一種。動物組織,カビ細菌など生体内に広く分布し,広く各種の酸化還元酵素と結合して働き,基質からの水素原子を受取り,水素伝達の役目を果す。以前には助酵素I (補酵素I) coenzymeI(CoI)とか DPN (ジホスホピリジン・ヌクレオチド) などともいったが,現在は NADの呼称に統一された。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ナッド【NAD】[nicotinamide adenine dinucleotide]
nicotinamide adenine dinucleotide》⇒エヌ‐エー‐ディー(NAD)

出典:小学館
監修:松村明
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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エヌ‐エー‐ディー【NAD】[nicotinamide adenine dinucleotide]
nicotinamide adenine dinucleotide》生物界に広く存在する補酵素NMNニコチンアミドモノヌクレオチド)とアデノシン一リン酸からなり、体内ではニコチン酸ナイアシン)などから合成される。生体内の酸化還元反応で、水素を伝達することにより有機物の酸化に関与する。多くのデヒドロゲナーゼの補酵素として、水素原子と電子1個を受容して還元型となる。ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド。ナッド。補酵素ⅠコエンザイムⅠ。CoⅠ。

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世界大百科事典 第2版

エヌエーディー【NAD】
ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドnicotinamide adenine dinucleotideの略称。DPN(ジホスホピリジンヌクレオチド),補酵素I,コデヒドロゲナーゼI(補脱水素酵素I)とも呼ばれる。多くの酸化還元酵素反応に関与する補酵素の一種であり,図1のような構造を有するが,基質の酸化還元に伴いNADのニコチンアミド部分は図2のように変化する。NAD分子のピリジン環の窒素は電荷をもっており,補酵素として作用する際にはNADと表示する。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

NAD
えぬえーでぃー

ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドnicotinamide adenine dinucleotideの略。ジホスホピリジンヌクレオチド(DPN)、補発酵素、補酵素Ⅰ(CoⅠ)などともよばれた。分子式C21H27N7014P2、分子量663.425、融点160℃。酸化還元酵素の補酵素の一つでNAD+(酸化型)NADH(還元型)の反応を行う。体内にもっとも多量に存在する補酵素である。ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)とアデニル酸がホスホジエステル結合している。

 NAD+の生合成は、動物ではおもに肝臓でトリプトファンが、植物ではグリセロールとアスパラギン酸がそれぞれ前駆体となり、キノリン酸を経て合成される。またニコチン酸(ナイアシン)、ニコチンアミド(ニコチン酸アミド)からも合成される。ニコチン酸はトリプトファンからつくられる。ヒトでは食物からのトリプトファン摂取量が少ない場合は、外からのニコチン酸の供給が必要である。食物からのトリプトファンとニコチン酸の供給が不足すると、皮膚炎・下痢・認知症などを症状とするペラグラという病気を引き起こす。

 ニコチン酸とPRPP(5-ホスホリボシル-1-ピロリン酸)からニコチン酸リボヌクレオチドnicotinate ribonucleotideが形成されると、ATP(アデノシン三リン酸)からAMP(アデノシン一リン酸)部分がニコチン酸リボヌクレオチドに転移して、デスアミド-NAD(desamido-NAD)が形成される。最後の段階で、グルタミンのアミド基がニコチン酸のカルボキシ基(カルボキシル基)に転移してNADが形成される。NADの反応部分はニコチンアミド環であり、水素イオン1個と電子2個を受け取り、これが水素化物イオン1個と等価となる。

 酸化型では窒素原子が4価となりピリジニウムイオンとして存在するので、NAD+と記され、正の電荷1個を運ぶ。脱水素反応では電子受容体となり、基質の水素1個が直接NAD+に移り、それに対して別の水素原子1個がプロトン(陽子)として溶媒中に出る。基質から失われた電子はどちらもニコチンアミド環に移る。還元型のNADHでは、窒素原子は3価となり、各種の基質を酸化しエネルギーを得るのに用いられる。NADは光学密度(吸光度)を利用した酵素反応の測定に使われる。NADが水素を受け取り還元型のNADHになると、その最大吸収帯の波長が260ミリミクロンから340ミリミクロンに変化する性質を利用して脱水素酵素(デヒドロゲナーゼ)の活性が測定される。

 NADP(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸)はNADから誘導されたもので、アデニンリボース部分の2'-ヒドロキシ基がリン酸化されて生じる。ATPからのリン酸基の転移はNADキナーゼが触媒する。

[有馬暉勝・有馬太郎・竹内多美代]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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内科学 第10版

NAD
nicotinamide adenine dinucleotide,ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド

出典:内科学 第10版
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化学辞典 第2版

NAD
エヌエーディー

nicotinamide adenine dinucleotideの略称.[同義異語]ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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栄養・生化学辞典

NAD

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