@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

RNAポリメラーゼ【アールエヌエーポリメラーゼ】

デジタル大辞泉

アールエヌエー‐ポリメラーゼ【RNAポリメラーゼ】
RNA polymeraseRNAを合成・複製する酵素総称。4種のヌクレオシド(アデノシン・ウリジン・グアノシンシチジン)を重合させ、鋳型とする核酸DNARNA)に対して相補的な塩基配列を持つRNAを合成する。DNAポリメラーゼとは異なり、プライマーを必要としない。鋳型となる核酸を必要としないもの(ポリヌクレオチドホスホリラーゼ)もある。RNA合成酵素

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

栄養・生化学辞典

RNAポリメラーゼ
 RNAをつくる酵素の総称.真核生物ではリボソームRNAを作るRNAポリメラーゼI (RNA polymerase I),メッセンジャーRNAを作るRNAポリメラーゼII (RNA polymerase II),トランスファーRNAを作るRNAポリメラーゼIII (RNA polymerase III)がある.原核生物では,普通1種類の酵素がすべてを行う.RNA依存RNAポリメラーゼもこの酵素の一つ.

出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

アールエヌエーポリメラーゼ【RNAポリメラーゼ RNA polymerase】
DNA依存性RNAポリメラーゼの略記。転写酵素transcriptaseとも呼ばれる。DNAの塩基配列を鋳型にして,リボヌクレオシド三リン酸を重合させ,RNAを合成する働きをする酵素。基質となるリボヌクレオシド三リン酸は,アデノシン三リン酸(ATPと略す),ウリジン三リン酸(UTP),グアノシン三リン酸(GTP),シトシン三リン酸(CTP)の4種類で,それぞれ塩基部分が異なる。重合はヌクレオチド間のホスホジエステル結合の形成にあり,その際にピロリン酸(二リン酸ともいい,PPiと略記)が放出される。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

RNAポリメラーゼ
あーるえぬえーぽりめらーぜ
RNA polymerase
DNA(ディーエヌエー)を鋳型として相補的なメッセンジャーRNA(messenger RNA略してmRNA、伝令RNAともいう)を合成する酵素。DNA依存性RNAポリメラーゼ(DNA dependent RNA polymerase)略してRNAポリメラーゼとよばれ、この酵素の働きを転写という。そのために転写酵素transcriptaseとよばれていたこともある。DNAの塩基、アデニン、チミン、グアニン、シトシンにそれぞれ対応して、相補的な塩基対をつくるウラシル、アデニン、シトシン、グアニンをもったリボヌクレオシド三リン酸を5'から3'の方向に重合し、鋳型となるDNAと相補的なmRNAを合成する。
 細菌の酵素は4種類のサブユニットが会合した巨大分子(分子量45万)である。細菌に感染するファージ(バクテリオファージ)ではファージ独自の酵素をつくったり、あるいは宿主の酵素をファージのmRNA合成に適したように修飾したりするものもある。真核生物の場合には3種類の酵素が存在しており、α(アルファ)はおもにリボソームRNAの合成、β(ベータ)はmRNAおよびマイクロRNA(microRNA略してmiRNA)合成、γ(ガンマ)は低分子RNA(tRNAや5SRNAあるいはスプライシング=切断加工にかかわるsnRNA)合成と、機能が分化している。
 RNAポリメラーゼが結合して転写を開始する領域をプロモーターpromotorとよび、転写を制御している部分をオペレーターoperatorという。このほかに転写の効率を調節している領域としてアテニュエーターattenuatorやエンハンサーenhancerなどがあり、これらすべての作用で遺伝子の発現の有無が決められている。また、転写の終結には特別な塩基配列や転写終結因子が関与する場合が知られている。真核生物のRNAポリメラーゼは、転写開始部位に直接結合できないため、転写開始を促す基本転写因子が必要である。また、たくさんの転写調節因子群が存在している。この真核生物の転写調節機構の解明により、R・D・コーンバーグは2006年のノーベル化学賞を受賞している。
 RNAを遺伝子としてもっているファージやウイルスの場合には、RNA依存性RNAポリメラーゼ(RNAレプリカーゼRNA replicaseともいう)があり、またRNAを鋳型として相補的なDNAを合成する逆転写酵素reverse transcriptase(すなわちRNA dependent DNA polymerase)をもっているものもある。[菊池韶彦]
『J・D・ワトソン他著、中村桂子訳『遺伝子の分子生物学』第5版(2006・東京電機大学出版局) ▽B・ルーウィン著、菊池韶彦他訳『遺伝子』第8版(2006・東京化学同人) ▽B・ルーウィン著、菊池韶彦他訳『エッセンシャル遺伝子』(2007・東京化学同人) ▽L・ハートウェル他著、菊池韶彦監訳『ハートウェル遺伝学』第3版(2010・MEDSI)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

化学辞典 第2版

RNAポリメラーゼ
アールエヌエーポリメラーゼ
RNA polymerase

転写酵素ともいう.鋳型DNA,あるいはRNAの塩基配列と相補性を保ちながら,基質であるリボヌクレオシド三リン酸を一リン酸の形で結合させ,RNAを合成する酵素.一般に,DNA依存RNAポリメラーゼをさすが,広義には,RNAウイルスにみられるRNA依存RNAポリメラーゼ(RNAレプリカーゼ)を含む.RNAポリメラーゼにはⅠ,Ⅱ,Ⅲが存在し,それぞれrRNA,タンパク質,tRNAをコードする遺伝子の転写を行っている.[CAS 9014-24-8]

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)

Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

RNAポリメラーゼ」の用語解説はコトバンクが提供しています。

RNAポリメラーゼの関連情報

関連キーワード

核酸RNA干渉リボ核酸マイクロRNA逆転写酵素メロー遺伝暗号ファイアー

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation